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Cabin in the Sky(2/9/2016)

Image_6New York City Center Encores!

Feb 9, 2016 @New York City Center

Seat: Mezz K2

オケメンバーのTさんにドレスリハのチケットをいただき、見に行ってきました。ありがたいです。夏からここの所コンプ観劇が続いていて、本当みなさまのおかげさま様々と思いつつ、もっと自主的に観劇行かなきゃダメだなとも反省しています。アダムのはちゃんと自腹で見に行くからね。

事前知識なしで観に行ってしまって、帰ってからwikiを読んだのですが。この作品、1940年オリジナルプロダクションのディレクター&コリオグラファーは、ジョージ・バランシンだったそうです。キャストとしては、ダンサーとして有名な、Ethel WatersやKatherine Dunhamが出演したそう。どのくらい有名なダンサーかと言うと、ダンスのテクニックで確立した人の名前がついている、「グラハム(Graham)」とか「ホートン(Horton)」とかあるのと並んで「ダナム(Dunham)」とあるくらいの人です。

黒人キャストミュージカルの先駆的作品でもあったそう。

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というと、シリアスな物語を予想しますが、かなりコメディー色強いです。
物語は"Little Joe"が死んで横たわっている所から始まり、地獄に落ちると思われるLittle Joeを思って(ナイフファイトの末死んだからとのこと)奥さんPetuniaが神様?に「彼にあと6ヶ月間の命をください。そうすれば私が彼を改心して地獄に落ちないようにします」と、祈ったのが実現して、悪魔側と天使側のふたてに引っ張られながら(常に二手が舞台上の上下手にセットされている)、6ヶ月生きて、最後はPetuniaを供連れにし(ネタバレしてるけど、もう終演してるしいいですよね)、幸せに死んでいくという話。悪魔側と天使側のふざけた感じといい、ストーリー設定といい、かなり突拍子ない作品ですw

なんというかな、、Encores! シリーズって、やっぱり作品のチョイスに独特のセンスありますよね(笑)

オケのTさんすらも、「I think the singing is good, the dancing very good, and the show plot kind of boring.」て(笑)Boringて思いながら演奏してたのかw

でもね、Tさんおっしゃるとおり、この作品はともかくダンスがよかったです。いろいろチョイスを誤っていたにしても、コリオグラファー&ダンサーのチョイスが大正解で、だいぶ救われている感ありました。

そんなコリオグラファー、Camille A. Brown。ブラック/アフリカン/モダンダンス系スタイルの振り付けで有名な方で、そら良いに決まってるわ、といういう方です。エイリーともかなり関係の近い方で、ブラックダンスヒストリーのクラスにスピーカーとして来ていただいたり、彼女のカンパニーの公演を観賞して&レポート提出が課題になったり、なんてことがエイリー学生時代はありました。

今回の振り付けは、よくよく見るとテクニック的には全然難しいことしていないんだけど、ノリと細かいステップ、上手なタイミングのずらし方で、見ている方も、(恐らく)踊っている方も思わず楽しくなるようなダンスで、曲にもぴったりで、踊りってこうあるべきだよね、と言いたくなる振り付けでした。スタイルは、スタイルジャズ&ウエストアフリカンといったところ。Jerry Mitchellも顔負け(笑)のピタゴラスイッチ的要素も多く含まれていて、この組み立てかたからして、Camille A. Brown、センス良いだけじゃなくて、超頭いい人なんだろうなーと思います。

しかしね、あまりにダンスシーンばかりが見ものになっていて、いいね〜と思いつつ、ふとした瞬間に、これ、普通にCamille A. Brown カンパニーの公演見にいけばよくないか?という考えが頭をよぎりますw 今回の舞台だと、オンステージオケだし、プロップもあるし、他のキャストもいるし、なんかぶつかりそうになりながら、せまーいスペースでダンサーがゴチャゴチャ踊らされている印象で、もったいなかったです。

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エイリー絡みで、もう一点、ー曲目がアルビン・エイリーの代表作「Revelations」でも使われている「Wade in the Water」でして。この曲って、黒人霊歌のスタンダードソングなんですね。

記憶が曖昧なのですが、以前、エイリーのオープニングナイトか?何か?で、ともかく「Revelations」を大合唱団のフルコーラスで見たとき、「Wade in the Water」はじめ、何とも言い難い分厚いハーモニーで、これがホンモノか!と知ったときがありまして。正直ハーモニー的には、微妙な感じなんですが、フルコーラスで歌うことで、なんか重た〜いような、「ぶうぉーん」てサウンド(うまく伝えられない…汗)で、ただそれがものすごい神聖な雰囲気だったのです。

よく、古いミサ曲とかコーラスで歌うとき、私は基本メゾやアルトや主旋律じゃないとこを歌う人なんですが、ミュージカルの感覚からするとちょっとweirdな、これでいいのか?なハーモニーが多くて、しかし、それが大人数で合わせたものを外から聴くと、確かに良い感じの教会っぽいぶうぉーんなサウンドになるのですー。そんなとき、あの日の「Revelations」を思い出すんですが、よくよく考えれば、ミサ曲と黒人霊歌が近いのも納得がいきます。

で、話が遠回りしましたが、今回のCabin in the Skyでも、アカペラコーラスで、あの日の「Wade in the Water」に近いことを試みていたんです。が、なんせコーラスの人数が少ない!故に、厚みがなくて、しかもうまくハマっていない?ハーモニーに聞こえてしまうという現象になっていまして。曲の良さがでていなくて、残念な感じでした。

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あとは、Patunia役のLaChanzeさんがオケを無視して自由に歌うタイプの方で(笑)オケ無視タイプというと、EvitaのElena Rogerさんを思い出しますが、Elena Rogerは入り込みすぎて天然でそうなっている感じがして、嫌さがなかったのですが、今回のLaChanzeさんに関しては、自分に酔ってそうなっている感じがしてしまって、あまり印象はよくなかったです。ほぼずーっとと言っていいほど、リフるので、ある「音」に行くまで時間がかかりすぎて、その音に辿り着く頃には、オケはもう次の音の伴奏にいっている、というような状況。始終オケとズレがあって、ずっと聴いていると、なんだかなーな気分になってきてしまいました。。

楽しみにしていたNormさん(Norm Lewis)の出番が思ったより少なくて、しかも印象も薄く、残念。他の作品で期待です。

プロット&歌はそんな印象ではありましたが、Cabin in the Skyは、とにもかくにも、ダンスが素晴らしく!満足でした。

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