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Allegiance( 2/4/2016)

Image_2Feb 4th, 2015 7:00pm @Longacre Theatre

Seat: L6

日本人として今シーズンmust see作品だったAlleigiance。残念ながら2/14にクローズしてしまいましたが、その前にかけ足で見に行ってきました。

Eさんよりコンプチケ分けていただきました。ありがとーございます。

LAにいた時、取っていたクラスのレポート絡みで、Japanese American National Museumを訪れたことがあります。第二次世界大戦中、日系アメリカ人に対して行われた、強制収容政策に関する資料を多く(この分野に関してはたぶん全米一)展示しているミュージアムです。

何年も前の記憶なので、細かいところまでは忘れてしまったのですが、アメリカで生まれ育って、心も国籍もアメリカ人という日系アメリカ人が、開戦とともに、手のひらを返したように、突然強制隔離された歴史、収容所での生活に、かなりショックを受けました。

Allegianceは、この事実を題材にした作品。幼少期を収容所で過ごした実際の経験をもとに、Geoge Takeiさんが手がけ、主演もしています。

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さて、そんなミュージカルAlleigianceの感想です。

たぶん、事実を、あれもこれもしっかり伝えなくてはならない、というプレッシャー的なものがあったのかなとも思うのですが、、ミュージカルを見ているというより、学校で授業を受けている感じ。もうちょっと言うと、道徳のクラスでビデオを見せられたりするじゃないですか。あのときの空気感に近かったです。

Eさんが、まさに核ついてるーと思ったことをおっしゃっていたのですが、例えばベトナム戦争を題材にした、ミス・サイゴンや、ヘアーのような作品がありますが、そのどちらも、ベトナム戦争は物語の背景にすぎず、ストーリーは人物たちが創り上げていますよね。で、その人物たちを通して、感動したり、考えさせられたりして→まわりまわって→「戦争の悲惨さ」というテーマに帰ってくると思うんです。そこが、このAlleigienceでは全く逆の構造になっているので、恋愛とか別れとか死とか、全然入り込めない、感動できないという、非常に残念な結果に…(;_;) 実際、ドラマティックなことはたくさん起こるのだけど、歴史レクチャーが占める割合が多いから、2時間半におさめる現実問題上、どうしてもキャラクターたちが薄べったくなってしまっていました…。

音楽も、なんだか可もなく不可もなく、嫌な印象も全くないけど、かといって好きな曲もなかった…というような。。

振り付けは、微妙なモダンダンスみたいなものが含まれたりして、はっきり言って(好みもあるので、個人の意見として聞いてくださいな)、ヘンでした(苦笑) 😅

なんだか、せっかく日本人を題材にした貴重な作品なのに、こんな感想で申し訳ないです。。。

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気を取り直して、キャストについて。

ジョージ・タケイさん、良い雰囲気でしたよ〜。ソロがあるわけでもなく、長いセリフがあるわけでもないんですが、決め台詞を発するのは全部ジョージ・タケイさん。良いとこかっさらっていきますw あと笑顔が素晴らしい。ジョージ・タケイさんの笑顔を見ると、なんだかんだ言って、Allegiance見に来てよかったな、と、そんな気持ちにさせられる笑顔。

そして楽しみにしていた(生)Lea Salonga!! 私、本物レアさんパフォーマンスを観るのは、これが初めてです。しかーし!ちょっと本当申し訳ないのですが、、思っている以上に大きくなられていて、サイゴンでオリジナルキムを演じていたあの頃の可憐さ、面影すらもなくて、生レアさん観れるのは確かに嬉しいのだけど、キム時代のレアさんを観たかったーと思う、複雑な気持ちになってしまいました。特に踊るとドスコイ感じが否めなかったです…。あ、でもね、途中右手を伸ばすところがあって、その格好が、Moon and Sunのときのポーズと一緒だった瞬間と、ケイ!て呼ばれて振り向くところがキム!に聞こえて、あっ、ホンモノ!!と思いました。
と、言いつつ、歌はさすがでしたー。あの可愛いしゃべり声そのまま、低音から高音まで綺麗に自然に歌い上げる印象です。
今回、レアさんの良さがあまり出しきれていない作品だったように感じたので、他の作品で見てみたいなとも思いました。

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Tellyは相変わらず声量がすごかったです。ソロ、デュエットのときはあまり気にならないのだけど、ユニゾンになったとき、はっきりTellyの声だけ浮き上がっていて、これはハーモニー上どうなんだろうかと思いつつw、パワーあるのは良いことと思います。

レアさんのU/SはManna Nicolasとなっていました。彼女は、4-5年前、Regional theaterで上演するサイゴン、ほとんど全部Manna Nicolasがキムなんじゃないかというほど、あちこちでキムを演じていたアクターさんです。私が見た日、見つからない?と思ったら、この日はお休みだったようです。残念。
レアさんのU/Sとなると、レアさん目的で見に来る人もやっぱり多いだろうし、多少がっかりなんて思われることも、どうしてもあると思うけど、役的には、今の感じだと、レアさんよりハマっていたんじゃないかなと思います。歌も上手だし!

日本人アクターとしては、幕開き最初の方で、るみさんが綺麗な日舞ソロを披露されていて、ブロードウェイ観客全員の視線が一点に集まるこの瞬間、感動するものがありました。

よく「遠くて近い、近くて遠いな、ブロードウェイ」ていう川柳が頭をよぎるんですが、これを、「近くて遠い、遠くて近いな、ブロードウェイ」にした、るみさんはじめ日本人アクターさんたちの活躍は、本当に素晴らしいです。ほんっと、いろんな意味で、たくさんの壁をひとつひとつ越えてきていて、辿り着いていると思います。

あと、付け足し情報を載せておくと、RentのOwenがSwingキャストで入っていました。Swingなので舞台では見ていないですが、Rentぶりに見る名前がPlaybillにあったので、思わず、おおとなってしまいました。

ともあれ、Allegiance、クローズ前に観ることができてよかったです。

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